中西 學 展 Polymetric-多拍子 開催予定

中西 學 展 
          Polymetric-多拍子
 
2017年11月3日(金・祝)~11月17日(金)
(本展に限り土曜日は、開廊致します。)
13:00~18:00日・月曜日休廊(最終日は、17:00まで)
11月3日(金・祝)16:00~18:00 オープニングレセプション
是非お尋ねくださいませ。
新作展『Polymetric-多拍子』に寄せて
今展の『Polymetric-多拍子』は、宇宙の根元的な姿を表現した前作の「Luminous Flux-光束」シリーズの流れから「Cosmic Pulse-時空の波動」と「Vortex-渦流」に二極化した作品発表です。
展覧会タイトルの「Polymetric(ポリメトリック)」とは、音楽のリズム構成用語のひとつで、多拍子構造、演奏の混用などを意味しますが、「Cosmic Pulse(コズミック・パルス)」と「Vortex(ヴォルテックス)」も、それぞれ異なる手法で色彩によってリズムを多重化させています。「Cosmic Pulse」は、宇宙の果てから地球へ届く宇宙背景放射(電磁波)をイメージし、水面に生成させた模様を、多色版画のように幾層にもキャンヴァスへ写し取っています。一方の「Vortex」は、流体現象の渦から生命が発生する様子を、基底材の紙での表現を経て、キャンヴァスへ展開した作品です。
これらの制作背景は前作同様に、日本古来の染色技法の「墨流し」の研究から発展したものであり、共に水の動きと風の作用を取り入れています。
それは、音楽のレコーディングに例えると「Cosmic Pulse」は、様々な音色のトラック(パート)を多重録音するような方法に対して、「Vortex」は一度限りのライヴ演奏を記録するかのような制作法といえます。このようにタイプの異なる、ふたつとない形態の作品を並置させた新作展をご高覧いただければ幸いです。     
現代美術家  中西 學   2017年 錦秋

 中西 學    Manabu Nakanishi
1982年大阪芸術大学卒業後に創作活動を開始する。1985年の兵庫県立近代美術館(現・兵庫県立美術館)「アートナウ」を初め、日本各地のギャラリーや美術館で作品を発表し、高い評価を得る。1990年には大阪市の「咲くやこの花賞」(美術部門)を受賞する。近年は展覧会開催の他、大阪市立科学館など各地で宇宙を題材にしたワークショップを実施している。
中西 學 略歴
1982  大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
1985 '86 '90  アート・ナウ(兵庫県立近代美術館)
1987 第4回吉原治良賞美術コンクール展コンクール賞受賞
1990 平成元年度「咲くやこの花賞」(美術部門〈現代美術〉)受賞(大阪市)
1992 「今日の作家シリーズ25 - 中西 學 展」大阪府立現代美術センター主催
郵政省(現・日本郵政)「ふるさと切手/大阪城とОBP」意匠(1992918日発行)
1994  大阪府ART- EXにおいてドイツ・デュッセルドルフに滞在、個展開催
1995  
済州島プレビエンナーレ  -From Island To Island-(済州島、大韓民国)
1998  
英国クリスティーズ ロンドンに選出 (作品オークション)
2002 「ネブラ・サーキット/中西 學 展」  京都芸術センター主催
2007  
アメリカ・ニューヨークのPratt@MWPIギャラリーにおいて個展
2008  
茨木市制施行60周年記念彫刻「共生/GOLD CIRCLE」制作
2010 大阪市主催「咲くやこの花芸術祭2010」(大阪市中央公会堂)
2013  日本の絵画の五十年  (和歌山県立近代美術館)
美術の中のかたちー近いかたち、遠いかたち (兵庫県立美術館)
2014  
世界絵画大賞展(東京都美術館)
2015  徳島県立近代美術館開館25周年記念「人間表現を楽しむ25のとびら展」
個展「中西學・造形の世界」(徳島県立近代美術館主催 展示ギャラリー)
2016 博士論文「墨流しの研究」・制作研究「Luminous Flux」により博士号(芸術)取得
2017 「新古宮展」(伊丹市立伊丹郷町館/旧岡田家住宅・酒蔵 旧石橋家住宅)
   つるみミュージック&アート展(大阪市立鶴見区民センター)出品予定